香取に来たらお土産になる発酵食品の名産がもう一品。シロウリの鉄砲漬け『利根漬』。コリコリとした触感とピリッと辛味がある水郷名産の漬物です。
JR佐原駅(成田線)南口改札を出て最初の交差点を左に曲がり、最初の突き当りを右に曲がって真っ直ぐ次の突き当りまで進むと、「みどり漬」という看板を出したお店があります。大川本店という佐原の漬物業者の販売店です。
店内には数多くのお漬物が売っているのですが、中でもおすすめが地域の名産、鉄砲漬け。『利根漬』という商品名で売られている同店製造の人気No.1商品。シロウリをくりぬいた中にシソの葉に巻いた唐辛子を入れた醤油漬けですが、成田市・香取市・潮来市を中心に作られている水郷の名産です。白瓜を砲身、シソの葉を巻いた唐辛子を鉄砲の弾に見立てて「鉄砲漬け」と呼ぶのだそう。見た目奈良漬に大変似ているのですが、口にすると醤油のうま味があり、唐辛子はピリッと辛いがやみつき。ご飯にも晩酌にも合う一品で、「佐原に行ったな」と実感できる味です。
店主にお話を伺うと、佐原の英雄、伊能忠敬翁が奈良漬と唐辛子のシソ巻きの醤油漬けが大好きだったらしい。そのような文献が残っているそうです。ただ、翁のいらしたころには鉄砲漬けはまだなかったであろうとのことです。同店では他に『ごぼう風味漬』、『みどり漬』(=奈良漬)が『利根漬』に続く人気商品だそうです。
大川本店の漬物、ぜひご賞味ください。