結論を言うと答えは推測の域を出ない。しかし少なくとも筆者がはっきりと認識していることが3点ある。
1点目が香取市の中心市街地である佐原が観光地であるということ、2点目が発酵が観光客の呼びものになり得ると考えられるほど魅力があるということ、3点目が周辺地域で国の重要プロジェクトが進んでいることだ。
上記のうち3点目が要注目で、香取市の周辺地域に目を向けると、「成田空港第2の開港」プロジェクトを起点に数々のインフラの整備が進み、そのどれもが国の重要プロジェクトである。隣の神崎町では道の駅「発酵の里こうざき」に圏央自動車道のPAが接続併設されようとしており、神崎町による「発酵のまちづくり」は成功を極めようとしている。さらに一昨日の政府閣議によって、千葉県全域を国家戦略特区に指定する政令が令和7年7月2日に公布されることが決定された。
ここからは以上を踏まえた筆者の完全なる独自推測となるが、香取市は国によるインフラ整備を人流変化のチャンスととらえ、発酵というコンテンツを呼び物に観光客を増やすことで、市内の経済を活性化させたいのではないか。「発酵と観光のまちづくり」と謳うことで、「発酵のまちづくり」と差別化をしながらも、香取市→神崎町・神崎町→香取市という観光の人流づくりをすれば、香取市と神崎町の双方の経済にwin-winの取り組みも可能となり得る、そんなところだろう。それは地域事業者を含む地域住民を挙げて目指すべき姿ではないだろうか!? そう思った次第でございます。